GNU nano 2.7.0をAndroid用にコンパイルした。
GNU nano 2.7.0が9/1にリリースされている。
大きな変更は二つ。一つはShift+←↓↑→で範囲選択が出来るようになったこと、もう一つはGNU nano標準でターミナルの行数/列数が非常に小さい値を返すような場合に対応したこと。
前者はキーボードで選択するのが楽になったはず。Android Terminal Emulator(ATE)上では物理キーボードでないと恩恵が少ないかもだが。
後者は対応する意味がわからないと思うが、少なくともATE上では発生しうることであった。例えばATOKで文字入力している時に変換候補を上フリックすると、ATOKで全画面表示になるため、ATEの表示領域がなくなるので、2.6.3まではnano.c 697行目の
if (COLS < MIN_EDITOR_COLS || editwinrows < MIN_EDITOR_ROWS)
で引っかかってしまい、nanoが落ちてしまっていた。ここに引っかからないように、事前にCOLSとeditwinrowsを補正したパッチを書く必要があった。今回の2.7.0でそのパッチ部分が不要になった。
2.6.3で書いた他のパッチを適用して、ATE上で動くことを確認。