GNU nano2.6.3をAndroid Terminal Emulatorで日本語を打てるように

8/10にGNU nano2.6.3が公開された。今回のポイントはAlt+3でコメント化ができるようになったことだろう。Ctrl+矢印もそれなりに使い勝手が上がりそうである。

早速Build。一部関数名が違っていたりするのでパッチの修正はそのぐらい。相変わらずglobには対応させていない。

現状、自分がAndroid用にコンパイルしているncursesはja_JP.UTF-8を決め打ちで返すようにしてしまっている。自分が使う分にはまったく困らないのだけど、公開するとなると気が引けているのが実情。

とりあえず、パッチを当てるときに嵌まった点を列挙。

MB_MAX_LENとMB_CUR_LEN

日本語パッチを作ろうとして大嵌まりしたのはこれにつきる。NDKだと1なのよね。マルチバイトまわりをmusl実装で置き換えたときに期待通りに動かなくてかなり悩んだ。

再定義して事なきを得たけど、UTF-8環境では4か6か、どちらで定義するのかという問題がある。

本来5オクテット以上の表現は不正なのだから、4だというのはわかるのだけど、6オクテットまでは例えそれが不正な形式とはいえ、形式上は取りうることができるのだからと言う理由で6で定義。もちろん、それが不正な形式を許容してよいという意味ではない。

もっとも、UTF-8の第1オクテットを見れば、その時点で5オクテット以上になるかどうかはわかるのだから、4で問題ないはずなんだけど。

ttynameとgetpwentとglob

NDKで実装されていない関数。

ttynameはひとまず使わなくてもすむように強制コメント化。

getpwentはなにもしない実装して空ぶらせることに。~userみたいなのはどうせ使わないから、なにもしない実装で困ることはないだろうということで。

globの実装は2.5.3と同様に見送り。2.2相当のファイル指定ができれば、自分は困らないので優先度を落とした。

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